経営指針発表会からはじまるＰＤＣＡ

当社では毎年、

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１月１６日に経営指針発表会を開きます。

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その日が当社の設立記念日

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──つまり会社の誕生日──

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という節目の日なので、

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曜日に関係なくその節目に経営指針を発表することにしています。

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当社の事業年度は１２月末で終わりますので、

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お正月という節目もはさんで、

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気持ちを整えるにはちょうどいいタイミングだと思います。

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ただ、

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超特急で売上損益などの実績を集計し、

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部門利益や費用の推移グラフを作ったりして分析しないといけませんので、

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年明けからの約２週間は経営指針書づくりでヘトヘトになります。

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５回、６回と回数を重ねるうち、

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まちがいなくこの経営指針書ってもんが

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ＰＤＣＡの軸になってきた

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という実感が高まってきました。

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つくるだけではなく全力投入で発表します。

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発表会には毎年、

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新しい顔ぶれのゲスト３名をご招待すると決めました。

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業務委託先パートナー各社さんも来ていただきます。

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つまり

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社員だけが経営指針を聞くのではなく、

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社外から１０名近い方に参加してもらう。

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そこがけっこうミソですね。

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発表が内輪だけだと、

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人数が少ないこともあって緊張感が湧かない。

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約束を守れなかったときに、

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会社の内情を知っている身内ばかりだとごまかせてしまう気がする。

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社外の方々に聞いていただくことによって、

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自分たち自身を厳しく取り締まるプレッシャーが高まって、

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本気度を高める効果が出ていると思われます。

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実はゲストのみなさんには、

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のちに当社の

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「経営指針見直しマンスリーミーティング」にも

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お越しいただくことにしています。

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（実際には「お越しいただく」というより

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「呼び出す」という感じに近いかもしれませんが。）

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毎月ひとりずつ入れかわり立ちかわり、

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当社の業績報告等を聞いていただいて意見を述べてもらう。

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これが当社のＰＤＣＡサイクルを維持するにあたり、

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たいへん重要なリズムになっています。

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社員さんたちにとっても非常に大きな刺激になるんです。

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当社の社員さんたちは

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経営指針作成にあたって、

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「人生ビジョン」とか「お金についての価値観」とか、

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「５年後の目標」といったテーマを与えられます。

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そしてそれについて作文したものが

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経営指針書に掲載されることになっています。

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つまり、

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社長が会社の方向を示すいっぽうで、

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社員は自分の人生の方向を示す。

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経営指針は心のベクトル合わせが目的ですから、

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一方通行の押しつけにならないためにも、

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お互いがお互いの「向き」を確認しておきたいわけなんです。

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なんのために仕事をするのか？

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そもそも自分のしたいことはなんなのか？

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１０年後にはどんな暮らしをしていたいのか？

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といったテーマについて、

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深く突きつめる努力が求められます。

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自己洞察の甘い作文は、

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何回もダメ出しされて書き直しを命じられます。

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＞経営指針っていうから経営のことばっかりかと思ったら、

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＞自分の人生ビジョンを書かされてびっくりした。

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と、

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初めて経営指針発表会に参加した採用内定者が感想を述べてました。

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自分はこうなりたい。

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将来どんなことをしたい。

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いっぽうで

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会社はこんなふうになっていく。

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だったら

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自分の目指す方向とどれだけ合っている。

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そこを真剣に問いかけて、

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湧いてきた想いを社外の人にも聞いてもらう。

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ゲストは中小企業家同友会の仲間で、

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みなさん同じように経営指針書をつくってます。

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だからツボがわかるんですね。

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経営指針発表会の終盤では参加者全員がグループに分かれ、

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「エムトーンがこれからさらに成長するためには」

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っていうテーマでバズセッションまでやる。

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まさに、

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中小企業家同友会を使い倒す

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っていうのを荒っぽく実践している感じです。

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(ё_ё)

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エムトーンの１年はこんなふうに、

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経営指針発表会からはじまる。

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これは性格的なものでしょうか。

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はじめにスッキリ方向を決めておかないと、

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スタートが切れないタイプなんです。

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無我夢中でまっすぐ走り続けたが、

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そもそも方向がまちがっていたために、

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来たときの何倍ものスタミナを使って

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ものと場所に戻らなければならなかったトラウマ

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みたいなもんが、

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心に残っているんでしょうか？

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なるようになるさ

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ってタイプではないのは確か。

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ああしたい、こうしたい、ああかな、こうかな、

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っていうのがまず先にあって、

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よし、

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じゃあここはこうしようと決めたりする順序があって、

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うまくいったとかうまくいかなかったとか、

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そういう試行錯誤が好きで、

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うまくいかなかったらうまくいかなかったなりに、

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そこから学ぶのが好きで、

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うまくいったらもちろん単純に喜ぶ。

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これは性分っていうやつですかなぁ。

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とにかく、

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１年サイクルでまわっているＰＤＣＡのリズム

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は

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ここから始まるんです。

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「Ｐ」ができて発表したら、

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あとは「Ｄ」で実践あるのみ。

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そして

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毎月の見直しミーティングでチェックの「Ｃ」を入れる。

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半期が終わったら７月上旬に一拍研修を行い、

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計画どおりに進んでいないところのふりかえりと調整の「Ａ」。

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──経営指針発表会を習慣にすることで、

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体感としてそのリズムが染みこんできたと思います。

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(2014,02,21/shz)