なんのために生きているのか?

なんのためにそれをするのか。みずからの動機づけを見失うと、パワーは半減します。 そもそもこれはなんのため?なんのため?なんのため? 「そもそもゲーム」を突きつめてみて、答が見つかったあなたは超シアワセ。ブレないわたしたち、超シアワセ。

むすこ0歳3か月,むすめ2歳半(2005)


死んでないから生きてるだけですか

死んでしまいたいほどつらいことがあるなら──
チャンスですね
それくらい追いつめられないと考えないことがあるでしょ?
そう!
自分はいったいぜんたい
なんのために生きてるんだ?

──みたいなことを、
です。
ふつうな人たちは、
ふだんはそこまで考えませんね。
それが証拠に
>あなたはなんのために生きているんですか?
と尋ねて、
スッと答えられる人は10人にひとりもいません。
ていうかそのまえに、
妙な宗教の勧誘とまちがわれて逃げられてしまうでしょうね。
密室に監禁して尋問したとしても、
口を開かせるのに平均4時間26分かかります。
別に、
そんなことわかってなくても生きてられますから(ё_ё)
>なんで生きてるかなんてきかれてもね、
>よくわかりませんけどね、
>生きないってことは死ぬってことでしょ。
>だからまあ、
>生きてるのがラクっていうわけじゃないですけどもね、
>わざわざ死ぬっていうのもめんどくさいし、
>死なないってことは生きてるってことですから、
>ま、
>結果として生きてるってことじゃないっすか。

──みたいな、
そんな感じじゃないでしょうか?
笑えませんよ、これは。
たまたま病気じゃないからたまたま健康
‥‥みたいな感じで、
たまたま死んでないからたまたま生きてる
‥‥みたいな人が、
冗談みたいですけど冗談じゃなく、
実際にはやっぱり多いんですから。
実はわたし自身、
自分はなんのために生きてるんだとか、
真剣に考えたことはありません。
ずうーっとまえに、
1回くらい考えたことはあったのかもしれないけれど、
もう記憶にありません。
答にたどりつけなかったんでしょう。
で、
死んでしまいたいほどつらいことがある
っていうわけでもないわたしが、
なんでいまごろ、
こんなテーマを持ち出したかというと、
経営指針書をつくったことがきっかけです。

納得できる答はなかなか見つからない

そもそもなんのために独立して会社つくったんか?
ってことを、
ずいぶん考えさせられました。
経営指針書はただ1回だけつくって終わりなんじゃなしに、
新しい事業年度がはじまるごとにつくりなおして、
なんのために仕事してるのか?
みたいなことを
そのたびに問いかけ直し、
答を練り直すことのくりかえしをやってます。
2008年9月、
中小企業家同友会の経営指針成文化セミナーに初めて参加してから、
くりかえじ、くりかえし、くりかえし‥‥。
経営理念とか事業定義とか、
「強み」とか利益計画とか‥‥。
問いかけては立ち止まり、
迷って悩んでとりあえず答えて‥‥のくりかえし。
これはこういうことかな?
なんかちょっとちゃうな。
こういうぐあいに言い換えてみるとどやろな?
いや、まだなんか、ちょっとちゃうわ。
こっちとそっちの順番を入れ替えたらどやろ?
ちゃうんか。
でもここはこれしかしゃあないやろ。
いや、ちゃうわ。
もしかして‥‥
ちゃうちゃう。
──みたいなことをうじうじくりかえしていると‥‥
>おい、
>いつまでグチグチ考えてんねん!
>そんなことよりまず行動やろ!
>やってみなわからんこともいっぱいあんねんで!

と、
諸先輩方からお叱りの声が聞こえてきます。
>いや、
>そうはいうてもどうにもこうにも、
>ひっかかるもんはひっかかるんで‥‥

──って、
なんせ埒があかないわけなんです。

答えつづけることが人生ダ

まぁしかし、
キュッキュキュッキュとしつこく磨き続けただけのことはあって、
回数を重ねるごとにかなりすっきりしてきた。
思考や想念がすっきりしてくるってことは、
なにをするにも気が散らなくなるってことなんです。
心が理想的に澄みきって集中してきて、
そうすると必然的にアタマのほうも切れ味がよくなる。
迷いがなければ意思決定は速くなる。
社長がうじうじしなければ、
会社の雰囲気もじわじわと確実に明るくなってきます。
なんせわたしは、
わが社の経営理念は
世界でいちばん素敵な経営理念だ


めでたく思いこんで最高に気に入っているしあわせ者ですし、
しかもそのうえ、
わたし個人の人生理念とその経営理念が完全に一致している超しあわせ者です。
だからちかごろはもうほとんど
惑う
ことがありません。

むすこ4歳,むすめ6歳(2009)


社内で意見が対立したときや、
アクションプランが行き詰まったときなどは、
経営理念まで立ち帰って決着することが習慣になっています。
社員のひとりひとりにいたるまで、
自分はなんのために仕事をしているのか、
あるいは、
どんな人間になりたいのか、
っていうような問いかけにすっきり答えられるようになってくると、
ベクトル合わせはもっともっと楽になるはず。
社員数が増えて組織が大きくなってもだいじょうぶ
っていう心持ちになってくる。
ま、とにかく、
ええ気持ちなわけですワ。
経営指針サマサマです。
さあ、そこでいっそのこと、
なんのために生きてるかっていう、
さらに高次の、
どこまでも本質的な問いかけにも答を出してみて、
もうとことんええ気持ちになってしまおうと思うわけです。
そこまで考えなくてもすっきりしてられるあなたはいいですよ、
別に考えなくてもいい。
どうぞゆっくり思考を休めてください。
もうちょいすっきりしたい人だけ、
いっぺんとことんやっときましょう。
考えれば考えるほどますます混乱するフェーズもたしかにありますが、
そこをもうひとふんばり詰め切って突き抜ける。
トンネルを抜けたらそこは無色透明のエクスタシーだった。
すなわち心がスポーンとええ気持ち。
さて、
あなたが会社を経営するのはなんのためですか?
そして、
あなたはなんのために生きているのか?
社員さんたちはどうか?
もしまだ経営理念がしっくりこないとか、
信念みたいなものがないというあなたは、
この質問に具体的に答える努力をやめないでください。
問いかけ続けることが人生ダ。
答え続けることが人生ダ。

ブレない人生は楽チン

さっきも言いましたが、
わたしは超しあわせなことに
人生理念 = 経営理念
ですから、
もうなんでもかんでもいつも同じなんです。
実践実現が徹底してないときのもどかしさはありますが、
少なくとも方向で迷うことはない。
ブレないってことはほんとうに気持ちのいいことです。
ある意味、
脳がシンプルというか単細胞なだけで、
もしかしてアホなだけかなぁとも思いますけども。
楽チンだからいいですよ。
──と、
ここまでエラそうに居丈高に上から目線で大口をたたきますと、
きっとあなたもうちの理念をパクりたくなったと思いますので、
快くパクらせてあげることにします。
すべての意思決定をここからどうぞ。

むすめ7歳,むすこ5歳(2010)