しっくりくる肩書き
今年の春に作ったわたしの新しい名刺では、自分の肩書きを「しくみづくり職人」としました。
株式会社エムトーン代表取締役
と
書くよりも、
そっちのほうが落ちつく。
ぴったり当てはまっている感じがするからですね。
どうしようもなく自分は、
しくみづくりの職人
なもんで。
これじゃない肩書きだとしっくりこないことがわかりました。
それは
他の人がどんなふうに思うか
ではなしに、
それより
自分がどう感じるか
っていう話。
他人に通じるかどうかよりも
自分が納得できるかどうかのほうが大事
なんていってるあたりが、
もうすでに職人気質なんですがな。
それを名刺に刷れるようになったっていうのは、
この歳(53)になってやっと押し通せるわがままなのかも。
自分にしっくりくる感じのする肩書きが、
こうしてひとつでも見つかったわたしは、
しあわせ者だと思いますよ。
あなたはどうですか?
違和感なしに、
しっくりくる肩書きを背負ってる感じですか?
職業だってそうですよ。
小さいとはいえ会社を経営してるんだから
経営者
じゃないの?
と、
いわれればそう思わないこともないですが、
志とか自覚という意味からはそうであっても、
DNAとか血筋として備わっている自分の気質からすると、
やっぱり
職人
なんです。
そういうところの見極めがつかなければ、
お金に目がくらんで数字に左右されてしまったり、
つい規模や知名度を追いかけてしまったり、
他人に賞賛されたい欲求が高まりすぎたりして、
仕事がイマイチ純粋に楽しめなくなるんじゃないか
と
思います。
たかが肩書き
なのかもしれませんけども、
ある意味それは
自分で自分をカタにはめてしまうものなんですから、
慎重に表現する必要がありますね。
会社にとって事業ドメインが大切であるように、
経営幹部ひとりひとりにとってもドメインは大切です。
それが揺るぎない足場となって、
顧客ターゲットが決まったり差別化のポイントが決まったりするわけですから。
しっくりくるまでは何回でも取り替えたっていいもんですから、
ま、
楽しみましょう。
わたしはもう当分のあいだ
取り替えませんけど。