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若いころは、自分が何をやりたいかも、何に向いているかも、よくわからない。天職を見つけるのは至難。 やりたくない仕事を、不満たらたら辛抱しながら続ける意味があるとすれば、そこ。「だったら何がやりたいか?」を研ぎ澄ますチャンス。

こんな社員であってほしい


3つのマルの話──軸のある生き方をしよう


天職が見つかる
仕事がおもしろくないとか、すぐにしんどくなる人は、右の図のような3つのマルを描いて自分の行き先を考えてみてほしい。したいこと、できること、そして、役に立つこと。人間はやっぱり、やりたいことをやっているときは自然と元気が湧いてくるし、うまくできたらほめてもらえて嬉しい。仕事が楽しくない人は、どっかで自分をごまかして、ハッピーじゃないエリアにはみ出てしまっている可能性が高いので。
 マルが重なってるところを探せばよくて、せめて2つ重なってるとこには行きたいよねっつー話。3つ重なるとこってのは、そう簡単には見つからない。競争相手もいるし、生活もかかってる。世の中に何万何千とある職業をいちいち理解するのは不可能だし、親の意見に従うのは裏目に出ることも多いし。だから「ご縁」ってもんがとてもとてもとっても大切。
 早く見つけるコツは、なんでも一所懸命やること。(あるいは逆に、サッと見切りをつけてスピード勝負。次から次へと速くまわすか。)食べ物の好き嫌いも似たところがあって、たとえば子どものころ苦手だった牡蠣やブルーチーズを、大人になってから大好きになることもあるでしょ。そのプロセス。ちょっとかじって苦い、渋い、マズいと文句ばっかり言ってると、いちばんおいしいものを死ぬまで食べ損ねることになりかねません。消去法で探すと遠まわりになるんで、だから素直な気持ちってもんがとっても大切。
 ショウゾウさんは素直じゃなかったぶん、ずいぶん遠まわりしてしまったかもしれないが、それでもめちゃめちゃラッキー。28歳で初めて買ったパソコンがきっかけで、30代半ばで天職にめぐりあうことができましたから。それまでは何をやってもおもしろくなくて、ずっと怒っていたけれど、必死で探した甲斐はあったなあ。
※ちなみにこの3つのマルは、企業の人事評価における3要素、すなわち業績、能力、情意にも相呼応しています。

マルが2つの話──心をきれいに磨こう


もうひとりの自分
仕事が自分に向いてるとか向いてないとか、ゴタゴタ御託を並べても、自分のことがわかってなかったら合うも合わないもないっスね。「自分って何サ?」っていう問題は、けっこう厄介。そもそも、ふだん自分が自分だと思っている自分と、ほんとうの自分っていうのは別物だという面倒な事情に突きあたりますから。「オレはいつでもあるがままのオレだ!」とキバってみても、たいていはウソっぱちの自分で人とつきあってる。「ほんとうもウソもあるか!」って思ったって、あるんです。やっぱり自分はふたり。いつも、もうひとりの自分とふたり連れ。「小我と大我(真我)」とか「エゴ(自我)とハイヤーセルフ」とか、ふたりの自分を分ける呼び方はいろいろあるようですけども。
 このごろ話題になることの増えたLGBTは、このへんの感度を高めるのには良いきっかけになりますよ。「おちんちんついてたら男。男は女と恋愛するもの。だからボクの恋愛対象は女」みたいなの、これが外から刷りこまれた価値観、すなわち外側のマル。でもほんとうの自分は、おちんちんがついていたって女、だから男とセックスしたいと感じる。それが内側のマル。
 ショウゾウさんはどうしたもんだか、誰と話していてもつい外側のマルが鼻についてしまって、ウソっぱち率の高い相手だとすぐに退屈してしまう癖がある。なんぼ相手が社会的に地位の高い大金持ちだろうが、そういうとこには反応しない。ていうか、ますますシラける。霞んで曇って濁って煙って、ほんとうのところがぜんぜん見えない人、めちゃめちゃ多いです。あー、もったいない。
 けがれのない真っ正直な自分が先にちゃんとあったのに、世渡りのために植えつけられた価値観やら概念やら、よけいな附属品がまわりにゴテゴテ張りついてます。そこの境界線に気づけてたらいいんですけど、なかなかどうして、どっからどこまでがほんとうの自分なのやら、こんがらがってわからなくなってる人が圧倒的大多数。我執を落とす技術を早めに学んで、やっぱりきちんと入念にやりましょうよね、心のお手入れ。
※LGBTとは:レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、 トランスジェンダー(自分の性同一性に違和感をもつ者)のそれぞれの頭文字をつなげた略語で、いわゆる「性的マイノリティ」の総称。

バラバラな矢印の話──わがまま言ってみよう


ベクトル

LGBTに触れたついでに、これも最近よく耳にするようになったダイバーシティってやつ。人間いろいろ、バラバラな色や向きや大きさをもった矢印の集まりだっていう話です。
 内側のマルに気づいて、3つのマルの重なりに近づくと、自分の矢印の色や向きや大きさがはっきりきれいに見えてきます。目的に向かって気持ちよくパワーを注げる状態ですね。「あっちがイヤだからとりあえずこっちってことにしとこう」風なのはウソっぱちだから弱いです。すぐ折れる。そのへん、自分で自分をダマさないようによく見極めてほしいんですけど、クリアな矢印が見えてきたら、それがハッピー。
 ショウゾウさんは自分が筋金入りのウルトラわがままだった(いまでもじゅうぶんわがままですが、以前はもっとキッパリわがままだったので過去形)ので、わがままな人の気持ちがとてもよくわかります。
 応援したくなります。わがままも突き通すとなるとそれなりにたいへんですからナ。うっとうしがられて嫌われて。全宇宙を敵にまわす覚悟があればよいけれど、ふつうはしんどいです。くじけます。でもね、叱られても泣かされても、ある程度はトンガらないと、もうひとりの自分に出会えなくなっちゃいますから。
 やれるもんならやってみなさいねって感じで応援しますので、とりあえずゴネてみてください。イヤですとか向いてませんとか、こっちよりそっちが大事ですとか。いいと思うんですよ。早く帰りたい人は帰ったらいいし、サボりたい人はサボれるしっていう環境。給料の額よりデート優先とか、スキルよりルックス重視とか。なんぼでも言うてみてください。こそこそせずに堂々と、ですね。最大限尊重すると約束しますから。
※ダイバーシティ(&インクルージョン):宗教や価値観、生き方、性格、生い立ち、態度、嗜好など、人それぞれの「ちがい」を尊重して受け入れ、活かしていくことにより、変化し続ける外部環境や顧客ニーズに対応し、企業の優位性を確立していこうとする考え方。ダイバーシティは「多様性」、インクルージョンは「受容力」を意味する。

矢印はどっち向きかの話──心のベクトル合わせをやろう

社員もハッピー、会社もハッピー、ハッピーとハッピーが重なるゾーンがきっとある。それを探すのが「心のベクトル合わせ」。経営指針書の役割は、この会社がどっちに向かって進もうとしているかをはっきり示すこと。スペースの関係で伝えきれないことはホームページとか。ショウゾウさんは、想いを伝える努力を決して放棄しない。どんな会社にしたいか、なんのために仕事をするのか、何を突っこまれても即答できるくらい整理してあるし、「喜んでいただきましょう!」って理念が好き好き大好きでブレないし。
 次は、社員のひとりひとりが「自分はどこに行きたいか」を大まじめに考える番なんです。会社がこれから博多行きの新幹線に乗るぞっていうときに、「あれ?ボクの行きたいのは東京なんですけど?」っていう人は降りたほうがよくないっスか。遠まわりですしね。会社の進む方向と自分の目的地が近いほど、楽で早くておトクでしょ。無理にごまかして合わせるのではなしに、正直にやって重なるのがほんとうでしょ。
 経営理念と社是に反していなければ、わがままはわがままじゃなくなります。何をやっても自由です。わがままじゃなくて自由。会社がやってない事業にトライしてもいい。
 うわっつらだけの楽しさじゃなく、ほんとうに楽しく仕事をするってことのハードルを越せるかどうか。クソ真剣に問いかけ続けてください。 自分の心を喜ばせ、人にも喜んでいただくために、自分に何ができるか。答を探し続ける。会社が全力で応援するのは、それ。
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